著作権について

私がこの問題に直面したのは、7年程前から某大手企業様のロゴを制作するようになり、2年程が経とうとした頃のお話。

著作権譲渡契約の締結にあたり、プロダクションにはリスクの高い内容を突きつけられた。
要約すると、第3者の著作物を侵害していないか保証もしくは証明してくださいとのこと。しかも問題が起こった場合は全責任をとれといった内容。大手企業の著作物侵害の訴訟はかなりの高額。弁護士費用、時間等考えるととてもではないが対処できない。正直自殺行為である。
何度交渉しても法務部は意見を曲げず、結局締結。
その後保険に入ったり、試行錯誤したが、著作物(ロゴおよびキャラクターなど)の制作は徐々にできなくなった。

このリスクを背負えるのは、大手代理店、大手プロダクションのような体力のある会社しかない。となると小規模なプロダクションでは著作物の制作は不可能になる。誠にくやしい状況である。もちろん契約がなければ、可能だがどこまクライアント側に理解があるかわからない。

この件でJAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)への質問、デザインに強い弁理士さんへのヒアリング、講演を聞きに行ったりしたが、解決には至らなかった。

現状、私の中でわかったことは
・責任を負うような契約は結ばない。
・制作過程を記録する。(手描きラフなども残し、存在証明なども取得する)→オリジナルの証明
・なるべく早めに商標登録申請をする。※
・基本クライアント側での商標調査/登録を依頼する。
・可能であれば、弁理士に事前調査を依頼する。
・保険に入る。少ない掛け金でそこそこの額を保証してくれる保険がある。

※先願主義の日本国において、商標登録をしておくことが一番のリスク回避だが、結果まで半年から1年ほどかかる。この間に制作物は進行し、後戻りができづらい状況にどんどんなる。また、クレーマーはどんな状況でも訴えてくる。

現状では著作物の制作において、非常にリスクのある仕組みとなっていることが残念でしょうがない。

2018年6月

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